余談の部屋 【 R-TYPE.classic 】

なにもがすべて なつかしい

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02,11,11

19歳のときに会って以来、俺の対戦観を変え、共に強さを求めるようになっていった
相棒、柏木

現在では前線から離れ、大会などにたまに顔を出す程度になってしまい、カプエス2のニューフェイス達には馴染みは薄いかもしれない。しかしその濃すぎるキャラクターは数々の伝説をゲーセンに残した。

柏木というプレイヤーは極端なほどの安定型プレイヤーで、他の余談でも語ってきたがフレームの数値はほぼ暗記、いかに有利な状況を作るか、およびリスクを減らすかを突き詰める。俺とは全く逆のプレイスタイルであり、その真剣さは「競技者レベル」と言っても過言ではない。不器用だが技術的なことなら本当に1000本ノックして身につける、そんな男であった。しかしその真剣さと慎重さ故か、勝負弱く崩れると脆い一面も併せ持っていた。

あれは1999年、ZERO3の全国大会を個人主催で行ったのときのこと。大会主催者として奔走していた俺と柏木は、大会準備のため大会までの数ヶ月間、ZERO3の練習もままならない状態であった。大会は俺達もプレイヤーとして参加しており、俺と柏木はバQとチームを組んでいた。

本来なら大会に向けてネタの仕込みから、あくなき実戦練習をするはずの柏木は、大会主催者という重責からプレイヤーとしての自分を殺し、大会成功に向けて全ての力を注いでいるように見えた。

しかし俺は出場するからには結果も出したい、そのためには練習をしなければならない。だがその時間はほとんどとれないという現実の中で苦しんでいた。しかし柏木は信じられないくらい落ち着いていたのだ。その姿は俺の知っている柏木ではなく、この俺が柏木に「ちょっとは練習しろよ!」 と言うほどであった。しかし柏木は特に焦るでもなく、大会の準備に追われながら、時は流れていった。

当日、予選ではお互い練習不足のせいか、未知の緊張感の中でコンボミスが目立っていた。しかし、バQの活躍もありチームはなんとか決勝トーナメントまで勝ち進んだ。そして決勝トーナメント一回戦はウメチームとの対決が待っていた。

そのときのウメハラチームは……。
少し真面目にやり始めたナオリンのZさくら、歴戦のツワモノ今井モンのVさくら、最強ウメハラのVリュウとかなりの強敵である。

ロレントのバQとガイの俺ではVさくらに対して不利すぎるので、先鋒はVナッシュの柏木に出てもらうことにした。ZERO3のVナッシュ:Vさくら、という組み合わせは当時どっちが有利とも言えない本当に微妙な組み合わせで、柏木がさくらにやられたらウメハラまで辿り着けない可能性が高いという背水の組み合わせだった。

柏木VSナオリン

やり込みの差があったので、さすがに大丈夫だとは思ったが、それでも安心はできない。がしかし、そんな俺の不安をよそに柏木は磐石の地上戦と立ち回りで圧勝した。そのアグレシップなナッシュの姿はいつも横にいた俺でもほとんど見たことがないもので「柏木ノリノリだな」と、このときは思った。

柏木VS今井モン

対応型の強敵今井モン。いきなり2本とられて「負けた」と思った。「これから相当厳しくなるな」と。しかし追い詰められた柏木は全然ヒヨらず、起き上がりサマーを出しまくり、飛び込みからバクチオリコンで光りまくってあっさり3本獲り返す。

柏木のことを知らない人は「別に普通でしょ」と思うかもしれないが、柏木がリスクの伴う行動をするというのは本当に稀で、例えるなら……

いつも石橋を叩きすぎて壊して渡れなくなってしまうような男が、古いつり橋を猛ダッシュで渡りだした。

ってくらいの衝撃だったんだ。いやマジで。そし大将ウメに挑み、そこでも柏木はがんばったが負けてしまう。帰ってきた柏木に 「すげーよ! よく今井モンにあそこから勝ったな!」と聞くと

柏木 「いやー全然負ける気がしなかったねぇ」

こいつは俺の知ってる柏木じゃない! そう確信した。
こんな強気の発言聞いたことねーぞ。

チームはそのままウメに負けてしまったが、映像にはあの柏木の勇姿が残っている。
頭のどっかが壊れて、アホみたいに攻める柏木の姿が! それがすごく嬉しい。

大会後……、

柏木「いやーやる気ないほうが俺、強いねー」

という言葉を聞いて、「やる気がありすぎるのも考えものだな」と実感した。
これが俺の見た、柏木の最強の姿である。
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アールと呼ばれた男
  • Author: アールと呼ばれた男
  • ここにある文章は1999年に書いたものからあります。今見ると、恥ずかしい表現や拙い価値観も敢えて修正はしない。
    そう、敢えてだ。
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